Standing Tinco Belay

目指せセクシー登山部

屏風岩1ルンゼ~前穂北尾根~前穂東壁3峰リッジ(4月)



4/3
沢渡~バス1000円(10分)~中の湯~横尾
梓川は工事のため、右岸を除雪している。こちらを渡ったほうが早いらしい。保坂談。帰りは岳沢から使用した。行きも途中から使用した。明神館や、微妙だけど徳沢まではトレースあるが、それ以降はなさそうでズボリが多そう。;明神に行く手前の歩道が完全凍結してた 注意。1ルンゼの基部まで下見、右まで回り込まないと
あんまり良い箇所無いが、飛び石で川は渡れた。翌朝の飛び石は少し失敗して水につま先が浸かったが問題なし。

4/4
2:00横尾避難小屋~12:30(1ルンゼ終了点 樹林)~屏風の頭~14:30屏風のコル

1ルンゼ:最初はしばらくコンテで進み、2Pアイス、1P雪壁、コンテ、1P雪壁トラバース、1Pルンゼから草付きでトップアウト 計5P+コンテ

    1P目のアイスは、ステミング気味に登った、2P目は普通。どっちもIII級程度。
全装備担いで登ったのでしんどい。1Pロープを伸ばしてからコンテに切り替えて、屈曲部まで歩く。基本的に50m程度ロープは伸ばしている。
屈曲部のあたりからもコンテで進んだが、雪質が悪くなってきたので、途中の灌木からビレイしてもらう。ぼろい岩にカムを決めて、途中の灌木でビレイ。(ティミーさんが間違えたのであろうボロボロのルンゼがトラバース途中で見えた。)次は保坂リードで10m程度トラバースしてから、草付き登って、右のリッジに上がり、雪庇少し崩して?稜線に這い上がる。草付きはジャルパインで面白い。

4/5
4:00起床~6:25出発(屏風のコル)~15:30 3・4のコル
5峰か6峰からの下降:        巻けた。6峰?の木登りで1ピッチロープを出した。雪質が悪いと無理だと思う。
4峰の登り:            登りはII+~III- 4P。保坂がヘルメット落とした。
4峰から3・4のコルへの下降:    稜線沿いは懸垂下降が必要そうだったが、左から奥又白側から巻けた。岩を大き目に巻く。雪質が悪いと無理だと思う。
4・5のコル:        岩がある。山ノ中ニ有リの写真が参考になる。
            http://nakayamayu.web.fc2.com/record/2016/161227maeho/

前穂北尾根は、どのピークからの下降も懸垂下降は必要なかった。
奥又白側に降りて、テントを張れる程度に雪を崩してからテントを張った。半半雪洞という感じ。

4/6    停滞
前日晩から朝にかけて雪が降った。対して積もらず。早朝と昼に除雪。稜線の風が強いので停滞。

4/7
03:00 起床
05:30 3・4のコル出発 荷物はデポ
12:00 3峰頂上
16:00 前穂高岳山頂
      奥明神沢下降   前穂山頂から明神に下降するとき出てくる最初のコルは下降点では無い。さらに奥のコルから下降する。
18:00 奥明神沢出合
21:00 釜トンネル
22:42 沢渡

3峰リッジ
東壁へのルンゼの下降はどこか気持ち悪い。
1P III+ 55mリッジを左から回り込み、すくりゅーは効かない程度を1段上がりルンゼを詰め、右側のリッジに乗り上げる。 末端から右のルンゼにも氷が張っているので、そちらから行くこともできる。どこでもクラックがあるわけではないが、要所要所にクラックはある。時々ハイマツあり。リッジを左から回り込むことで、2・3間リンネへのルンゼを少し登り、、Dfフェースの基部や、北壁松高カミンといった壁の様子を観察できる。
2P III 55m リッジを行く。 途中少し岩あり。 保坂がビレイデバイス落とした    
3P II リッジを行く。頂上岩壁の右基部でビレイ。右から3峰へのリッジにエスケープ可能 50m
4P IV+~V 核心。 3峰の頭へダイレクトに突き上げる浅めのルンゼ状を登る。冬壁らしいムーブが楽しめる。    30mぐらい

2・3間リンネ:スクリューは効かなさそうだが、核心は稜線へ飛び出す最後の氷だけという感じ。とりづらいだろうけど周囲の岩からも支点多分とれそう。傾斜があるのは稜線に出るところだけなので、スクリュー4本しかなかったが突っ込めば登れそうだった。1P目のルンゼを登る。

前穂頂上~3峰について
 3峰から前穂頂上付近まで60m2ピッチ分。コンテで行くべき箇所。
 
メモ: ザック用セルフのスリングだけで十分だった。
トライカム便利だった。evoのサイズで十分使える。すくりゅーの氷取る棒はあったほうが良い。

反省点
①3峰から3・4のコルへの下降、および②登り返しでの時間ロスが大きかった。
1点目:
角田が下降ロープをそのまま流したら、チョックストーンにひっかかり、ほどくのにかなり時間を要した。1時間ぐらい浪費。

2点目:
登り返しのときに、保坂に1P目のFIXを中間支点で1か所固定してもらったが、ロープの余長が無かったこと、クローブヒッチで止めてもらったことにより、ピンピンに張ってロープから動けなくなる
なんとか、上のロープに、アッセンダーをかまし体重移動できたが、これで相当時間を食った。FIXを張るときは余長を残すこと、手錠結びを使うことが必要。

3点目:
3峰からの下降およびFIXについて:1回懸垂下降を40m程度してから、さらに2PのFIXした。FIXは実質1.3P分程度。FIXを北尾根尾根の涸沢側に張ったが、逆層気味だったりと、単純に登り返ししづらかった。上からだとどこがラインかわからないが、奥又白側のほうが登りやすそうだ。

 

電波(docomo)は全箇所通じた。mountain-forecast.comは結構当たってた。良い。
やっぱりネオプレンソックス履くと、靴擦れがひどいことになる。下山後数日足が腫れて、水膨れもできる。
3峰リッジを登ったが、1峰との距離はロープスケール2P(120m分)なので、北壁~Aフェースといった終了点が頂上のルートと比較しても、そこまで距離に変化は出ない。次回は3峰リッジをわざわざ登らなくてもよいかも。時間が無いとき便利でしょう。

食料について
朝夕:            α米110g 腹持ちは良い。甘いの少なかった。ラードは忘れた。
レーション:        1.8-9kg準備、400-500g消費。 (行動4日停滞1日)
初日用の行動食:    パンは5個程度。(2-3日持った)
初日朝:        牛丼並盛、ゼリー3個程度

大豆ミートは100gで300kcalなので食料として悪くない。